フィンランドとアビシニアンとチョコレート

【山陰皆生・游月】海と溶けあうインフィニティ天空露天風呂を楽しめる温泉宿

2020年4月、鳥取県米子市の皆生温泉にある温泉宿、「皆生温泉・游月」に宿泊しました。

 

游月は、おなじ皆生温泉にある老舗旅館「松月」の姉妹館で、2019年5月にオープンしたばかりの新しい宿です。

 

「ホテル」でもなく、旧来の「旅館」でもない、新たなリゾート「Ryokan」として、大切な人と静かなひとときを過ごすための特別な空間をコンセプトとしているようです。

 

この宿の目玉は、全てのお部屋にオーシャンビューの部屋風呂があることと、海と溶け合う幻想的な「インフィニティ大露天風呂」です。

実際にインフィニティ大露天風呂を利用してみたのですが、日本海の絶景が楽しめる最高のお風呂でした。

「皆生温泉・游月」の概要

皆生游月

【所在】

〒683-0001
米子市皆生温泉3-11-1

【電話番号】

0859-31-0080

「皆生温泉・游月」公式サイト

皆生温泉の街並み

皆生温泉の街並みは、正直あまり雰囲気がよくありません。

ちょっと怪しげなお店が多いので、夜に女性が一人で歩くのは気が引ける感じ。

 

また、温泉宿は多いのですが、昭和な感じの「古い大規模旅館」が多くてイマイチ。

温泉街っぽいお店もほとんどないので、皆生温泉は散策を楽しむ街ではなく、日本海の景色と温泉を楽しむのがいいと思います。

 

「皆生温泉・游月」のチェックイン

本日の宿である游月は、姉妹旅館の松風と隣同士です。

共同の広い駐車場へ車を止めると、宿の前で待っていたスタッフの方がすぐにきてくれました。

 

游月の建物はこんな感じ。

オープンしてからまだ1年経ってないので、すごくきれいです。

 

 

駐車場に着くと、スタッフの方が宿まで案内をしてくれます。

案内してくれたのはすごく若い男性スタッフですが、なんか色々とぎこちない感じ。

ただ、一生懸命さが伝わってくるので、悪い感じではないです。

 

奇麗な玄関を通って、チェックインの手続きをします。

でも、ここがかなり微妙。

 

まず、フロント前に着くと、「代表の方はチェックイン手続きを、お連れ様はラウンジでお休みください」と案内されます。

これ、全くお客さんのことを考えてない案内で、非常に不快です。

 

まず、チェックイン手続きはフロントで立ったままってありえないです。

ビジネスホテルならともかく、それなりのお値段がする旅館で、座って手続きできるスペースもあるのに。

 

チェックイン時に代表者と同行者を別にしてしまうのも意味不明です。

これされると、館内の説明をチェックインする人しか聞くことができません。

 

夕ご飯の時間などを聞かれるのですが、これも同行者と相談ができません。

このクラスの旅館でこの対応は「ありえない」です。

 

また、フロントの男性も説明が下手すぎ。

丸暗記してるみたいに早口の棒読みで、全く「おもてなしの心」がありません。

今時のコンビニ店員以下のスキルしかない従業員に、旅館の顔ともいえるフロントを任せる意味が分かりません。

 

それ以外にも、女性用の浴衣を選ぶときの案内も、荷物を持ったまま浴衣を選ばされる感じ。

横に従業員が数人いるのに、荷物を持つこともなく、知らんぷり。

 

極めつけは、チェックイン手続きが終わって部屋に行こうとしてエレベータに乗る前に言われた「アルコール消毒してください」です。

新型コロナウイルス感染症の影響で、消毒などは仕方ないと思うのですが、荷物や浴衣持ったまま消毒なんてできないと思うんですが。

それすらわからないのは、ホントにコンビニ店員以下の教育しかされてないと思いました。

 

消毒にしろ浴衣を選ぶにしろ、チェックイン手続きの途中でできる機会はいくらでもありました。

ちょっと要領が悪すぎ、お客のことを考えなさすぎで不快になるレベルです。

 

他のブログでも「オープンしたてなのか店員さんがぎこちない」的な書き込みがありました。

私はこれは違うと思います。

単純に、「最低限のお客様をもてなすマナー」すらわかってないってのが現実です。

これは早急に改善しないとお客さん離れますよ。

 

こんな素敵なスペースが沢山あるのに、ここをチェックイン時に使わないなんて、意味が分からないです。

 

 

あと、お菓子はセルフサービスです。

フロアに従業員はたくさんいるので、せめてウエルカムドリンクくらいは旅館側で出しましょう。

 

「皆生温泉・游月」のお部屋の様子

かなりイマイチなフロントでのチェックインを終えてお部屋に向かいます。

この時も案内や荷物を持ってくれたりは全くありません。

 

まあ、これは「こういうコンセプトの旅館」だと思えばアリかな。

 

オープンして1年経ってないので、お部屋や設備はとてもきれいです。

また全館禁煙(喫煙スペースあり)のため、ニオイも気になりません。

 

 

 

フロントはかなりレベル低かったのですが、お部屋は広くて素敵です!

 

 

 

お風呂はこんな感じ。

内風呂。

 

 

 

お水はサービスで2本置いてくれていました。

 

 

お部屋には、一般的な温泉旅館にあるポットや銘菓などはありませんでした。

冷蔵庫の中も空です。

 

その代わりに、バルミューダのケトルとお茶のやドリップバッグのコーヒーが準備されていました。

ちょっと寂しい感じもしますが、これが新しい「Ryokan」のスタイルだと思えば、これもアリかな。

 

 

最上階にあるスパのクーポンもあり、少しお得に施術をしてもらえるようです。

とても気になりましたが、ゆっくり過ごしたかったので今回は行きませんでした。

 

「皆生温泉・游月」オーシャンビューテラスの部屋風呂で皆生の湯を堪能

游月では、全てのお部屋にテラスと露天風呂がついています。

そして、全室オーシャンビューです。

 

目の前には日本海が一望でき、テトラポットに打ち付ける波の音を聞きながら温泉を楽しめます。

これはすごい!!

 

 

テラスにある湯舟は陶器製で、温泉を自分で浴槽に張って入るシステムです。

好きなときに好きな湯量、湯温で楽しめるので、自分好みの温泉に、いつでも好きなだけ入ることができます。

 

個人的にはこの方式はかなり良かったです。

お湯がずっとでている「かけ流しの温泉」だと、夜中の水の音が結構気になります。

また、お湯の温度を自分で決められないと、すぐにのぼせちゃったりもします。

 

游月のお風呂は、温度調節が自由にできるので熱いお湯が苦手な方でも心配ありません。

ぬるめのお湯にして、日本海の絶景を見ながら皆生の湯を楽しめます。

 

また、お湯も結構良くて、皆生温泉らしい塩分を感じるけど優しいお湯でした。

 

 

ちなみに夜はブラックライトが付くので、こんな感じの幻想的な雰囲気を味わえます。

 

ただし、この景色を楽しめるのは部屋風呂だけです。

最上階にあるインフィニティ天空露天風呂だと、ブラックライトが照らされる範囲が視界に入りません。

なので、夜は真っ暗な海と波の音しかわからないので微妙かも。

 

また、内湯の電気が明るいので、星も見えません。

夜お風呂に入るなら部屋風呂のほうがいいと思います。

 

「皆生温泉・游月」最上階インフィニティ天空露天風呂

そして、お目当てのインフィニティ天空露天風呂へ!

 

インフィニティ天空露天風呂は、旅館の最上階にあって、男女別になっています。

セキュリティのため、女湯のみパスワードをいれないと入れないシステムになっていて、パスワードはチェックインの時に教えてもらえます。

 

これも、チェックインする代表者にしか説明がないので、かなり不親切ですよね。

 

 

 

 

洗面台のアメニティは雪肌精のメイク落とし、化粧水、乳液でした!

このあたりはさすがです。

 

 

タオルは3種類使い放題なので、お部屋からわざわざタオルを持ってくる必要がありません。

これもいいとこなのですが、問題はお掃除です。

 

昼間は良かったのですが、夜にもう一度お風呂に入りに来た時、使用済みタオルが回収用のカゴからあふれてました。

やっぱり、施設はいいけどサービスがイマイチ。

 

 

内湯と洗い場、サウナもあります。

 

 

 

この宿の一番のおススメポイント、インフィニティ天空露天!

 

お湯はぬるめなので長い時間でもいけそうです。

しかも、意外と湯舟が浅い。

 

しっかり湯船に浸かると、お風呂の淵と水平線が一直線となり、海との一体感を感じることができます。

 

屋根はないので、日差しがかなり強いです。

開放感は最高ですが、夏だと日焼け止めがいるかも。

 

あと、この日は風があったので、お風呂の底に砂浜の砂が・・・ざらっとしていました。

 

 

お風呂をでたところに、フリードリンクの準備があります。

黒豆茶おいしかったです!

カップがかなり小さく一口でなくなるので、お風呂が混む時間はフリードリンク前は混み合っていることが多かったかな。

 

 

米子といったら白バラ牛乳ですよね。

しっかり自動販売機もありました!

1階の売店にもアイスや飲むヨーグルトも販売してました。

 

「皆生温泉・游月」ソムリエ料理人と会話を楽しむ、日本海を一望できる創作和食レストランで夕食

お風呂を満喫した後、お楽しみの夕食です。

食事は部屋食ではなく、2階にある

 

今回は窓側でなくて景色が楽しめず残念でしたが、ガラス張りの厨房を見られたので楽しかったです。

 

ソムリエのいるレストランということで、しっかりグラスも準備されています。

 

 

ワインに詳しくないのですが、料理に合うワインがリストアップされていてわかりやすいです。

グラスで選べるので、いろいろ楽しめてうれしいです。

 

 

 

ちゃんとメニューもついてきます。

あと、食事を運んでくれるお兄さんがとても丁寧に料理の説明をしてくれました。

ここまで丁寧なのはあまりないかも。

 

やっぱり、料理について説明してくれる方が嬉しいですよね!

 

 

先付け

鰆の押し寿司がおいしかった!

桜の葉で巻かれて入れいい香りがしました。

 

 

小茶碗

お豆を使った餡がきれいな色で、見た目も楽しかった。

 

 

御造り

境港水揚げのとれたて魚介類を楽しめるとHPでみていたので、普通な感じでちょっと残念。

でも新鮮で味はGOOD!

 

 

焼物

あわび+うにという最強コンビ!

こりこりなあわびにうにのいい風味でおいしかった。

 

 

焚合せ

お肉のようですが、鯛です。

あっさりしているのに、お魚のうまみたっぷり!

今回の料理のなかで一番好きでした。

 

 

酢の物

おしゃれなカルパッチョみたいな感じで、小夏がいいアクセントでした。

 

 

強肴

鳥取牛ロースです。

赤身が多めでローストビーフのような感じでした。

 

 

桜海老ご飯とあかもくの赤だし

ご飯は季節によって種類が変わるようです。

 

 

水菓子

モナカには桜あんと求肥が入っています。

 

 

温泉旅館の食事というより、人気レストランのお洒落な料理という感じでしたが、どの料理も手が込んでいてボリューム満点。

女性ウケはバッチリだと思います!

「皆生温泉・游月」朝ごはんフェスティバル全国2位受賞を誇る自慢の朝食

翌朝の朝食も、夕食と同じ2階の食堂です。

このクラスの旅館にしてはめずらしく、ビュッフェ形式で席も自由です。

景色が抜群なので、窓側の席はやはり人気です。

 

 

 

コロナ対策で、ビュッフェ利用時はビニール手袋をつけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

和食、洋食どちらも楽しめるビュッフェで、品目も多く、スタッフの方がよく見ているので清潔です。

生卵きみ恋しが絶品です!黄身が本当に濃くて、TKGにぴったりです。

 

 

ここでも白バラ牛乳です!

 

 

チェックアウト後は砂浜を歩いてみました。

海側からみえる游月です。

まとめ:「皆生温泉・游月」海と溶けあうインフィニティ天空露天風呂を楽しめる温泉宿

2020年4月、前から行きたかった皆生温泉・游月に行ってきました。

2019年5月にオープンしたばかりで新しい施設は快適です。

 

また、全室にオーシャンビューの露天風呂があるのも素晴らしくて、日本海の絶景を見ながら皆生の湯を楽しめます。

 

食事も凝っていて、おしゃれで素敵な時間を過ごすことができます。

 

半面、フロントスタッフの教育レベルが低すぎて、ビジネスホテル以下なのは残念です。

 

少なくとも

  • チェックイン時に代表者と同行者を分けるのはやめる
  • ソファーに座ってチェックイン手続きできるようにする
  • フロントの説明下手な男性は他の部署へ異動させる

この3つは必須だと思います。

あと、全体的に接客レベルが低いので、どこかのコンサルに教育してもらった方がいいかな。

 

食事処の担当者は素晴らしい対応ができるので、余計にフロントスタッフのダメさが目立ちました。

 

結論としては、施設、設備、お風呂、展望は最高だけど、フロントスタッフの質がかなり足を引っ張ってるって感じです。

ここさえ許容できれば、お湯もいいし食事も素敵なのでおすすめできるお宿です。

 

結構きついことを書きましたが、基本的にいいお宿です。

「もう一度泊るか?」と聞かれても、「はい」と答えると思います。

 

季節変えてもう一度泊ってみたいと思っているので、その時は接客レベルが向上していればいいですね!

皆生温泉・游月公式サイト

旅行記

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